アクアリウムを豊かにする「ガサガサ」の世界|小川に住む生き物の捕まえ方を徹底解説

子どもから大人まで楽しめる趣味の「ガサガサ」。ガサガサは川の生き物を捕まえる手段を指します。ガサガサに興味があっても、未知の世界すぎて行動に移せないのも無理はありません。この記事ではガサガサのやり方や必要な道具、捕まえられる生き物、捕まえた生き物の飼育方法まで解説します。
ガサガサは安全とルールさえ守れば手軽な趣味です。100円ショップの網とフタが閉められる容器があればすぐにはじめられます。川に入らなくても、網先でガサガサするだけで生き物を捕まえられます。記事を読んで、子どもと川遊びを楽しんだり、水槽に迎える生き物を自分で見つける楽しさまでイメージできるようになりましょう。
目次
ガサガサとは網で川の生き物を捕まえる手段

ガサガサとは、小川などで生き物を捕まえる手段のことです。網を下流側に構え、上流側の草や石を足で揺らすと、生き物が驚いて流れに乗り、網に入ります。網で直接草や石をかき回しても問題ありません。初心者でも成果がでやすく、子どもから大人まで楽しめるのが魅力です。
子どもにとっては自然学習になり、大人にとっては水槽に迎える生き物を自分の手でみつける楽しみになります。複雑なテクニックはいりません。自然の習性を利用したシンプルな手法だからこそ、多くの人に親しまれています。
ガサガサのやり方とは|成功率を上げるポイントも解説

ガサガサのやり方と成功率を上げるポイントを、以下の内容にそって解説します。
- ガサガサのやり方とコツを解説
- 川で魚が集まりやすい場所の見つけ方
- ガサガサでよくある失敗と回避する方法
ガサガサのやり方とコツを解説

ガサガサの基本手順は以下のとおりです。
- ガサガサする場所の下流に網をかまえる
- 網をかまえた場所の水面の草を足でゆらす
- 草をゆらすと同時に網も草の方向に動かしてすくい上げる
1回目のガサガサで生き物が捕まえられなくても、同じ場所ですぐガサガサすると生き物が網に入ったりします。同じ場所で2、3回ガサガサすると、捕まえられる確率が上がります。狭い川なら、むしろ入る必要はありません。川に入らず、生き物がいそうな場所を網でガサガサしながらすくいあげるだけでも生き物は捕まえられます。
上の画像の網は、100円ショップSeriaで購入したものです。あとは100円のフタつきボトル容器を買えばガサガサは始められます。ガサガサの経験がなくても、天気さえよければ100均経由ですぐ小川にむかえる手軽さが魅力です。
川で生き物が集まる場所の見つけ方

ガサガサは、生き物がいる確率の高い箇所を狙うのが不可欠です。水辺で生き物が好む場所は以下のとおりです。
- 草が水面にオーバーハングしている場所
- 大きめな石の下
- 川底に根をはる水草の中
- 茂みになっている場所
上記の写真の川は、私がガサガサする場所です。水深20〜30cmほどの小川ですが、ドジョウやヨシノボリ、アブラハヤ、ミナミヌマエビなどが生息する豊富な生態系をもちます。小川にも多くの生き物が住んでおり、安全性も高いため、ガサガサ初心者でも安心です。
ガサガサでよくある失敗事例と対策方法
ガサガサは相手が自然である以上、思わぬ失敗や不十分な結果を想定することが必要です。ガサガサでよくある失敗事例と対策方法を、以下の表にまとめます。
| 失敗カテゴリ | よくある失敗例 | 対策 |
|---|---|---|
| 場所・時期 | 水量が少ない、流れが悪い、魚の隠れる場所がない。狙いの生き物が前回いた場所にいなかった。 | 水量や流れ、石の陰などを考慮する。魚が活発な早朝や夕方を狙う。 |
| 道具(網) | 網目が粗くて小魚が逃げる。安価な伸縮網がすぐに壊れてしまった。 | 狙う生き物にあわせ、目の細かい網を選ぶ。迷ったら固定長の網が壊れにくい。 |
| もち帰り | 水温上昇や酸欠で、もち帰る途中に生き物が死んでしまう。 | 1時間以内に帰宅する。エアレーションや温度管理で酸素と水温を維持する。直射日光を避ける。 |
ガサガサに必要な道具を紹介

ガサガサに必要な道具は、100円ショップで手に入ります。ガサガサに必要な道具は以下のとおりです。
| 道具名 | 用途 | 推奨ポイント |
|---|---|---|
| ?網必須 | 小さなエビや魚を捕獲 | 目が細かいものだと小さな生き物も逃さずキャッチできる |
| ?フタが閉められる容器必須 | 捕まえた生き物をいれる | 透明なケースだと生き物を観察しやすい |
| ?ウォーターシューズ推奨 | 浅い川に入るなら必要 | 川底は石で滑りやすいため滑り止め付きを推奨 |
| ?軍手推奨 | 浅い川に入るなら必要 | 石をもち上げる際の手の保護に便利 |
※ ウォーターシューズは古いスニーカーでも代用可能です。
大掛かりな準備は不要で、手軽に自然とふれあえるのもガサガサの良さです。もし腰ほどの深さの川に入ってガサガサしたいのであれば、大きな網とウェーダー(胴長)が必須になります。
小川に生息する生き物の紹介

ガサガサで出会える生き物は、地域や川の環境によってさまざまです。各都道府県に広く分布する一般的な川の生き物は以下のとおりです。
- 小魚:メダカ、ドジョウ、ヨシノボリ
- 中型魚:オイカワ、カワムツ、アブラハヤ
- 甲殻類:ミナミヌマエビ、アメリカザリガニ、サワガニ
- 水生昆虫:ゲンゴロウ、ヤゴ、カゲロウの幼虫
捕まえた生き物は透明な水槽やケースに移すと、じっくり観察して楽しめます。しかし、長時間ケースにいれるのは避けてください。生き物が酸欠を起こすからです。川の生き物は丈夫で飼育しやすい種類ばかりです。自分の水槽に適した生き物を捕まえて飼育すると、より手軽にアクアリウムを楽しめます。
川には危険がいっぱい!地域ごとの法的注意点も解説

川で楽しくガサガサするためには、川の危険性と地域ごとのルールに従う必要があります。ガサガサを楽しむうえでおさえるべきポイントを、以下の項目にそって解説します。
- 子ども連れで注意すべき川遊びの危険ポイント2選
- 河川での採取は違法になる?知っておきたい基本ルール
子ども連れで注意すべき川遊びの危険ポイント2選

足首ほどの浅い川でも、子どもが川に入る際は注意点があります。子ども連れで川に入る際は、以下のポイントをおさえてください。
- 滑りやすい石を見極める
- 水深が急に深くなる川の箇所を早期に発見し近づかない
滑りやすい石を見極める
黒く光沢のある石は非常にすべりやすく危険です。黒く光沢のある石には、コケがまんべんなく付着しているからです。水面から顔をだしている大きな石はコケが付着しやすく、滑りやすいため注意しましょう。子どもは大きな石にのりたがりがちです。保護者は足先で石のすべりやすさを事前にチェックし、子どもに注意喚起してください。
水深が急に深くなる川の箇所を早期に発見し近づかない
川の水深が急に深くなる箇所の特徴は以下のとおりです。
- 川の流れが一部だけゆるやかにみえる箇所
- 黒や深い緑色にみえる箇所
- 大きな岩石などの下流
川の水深が急に深くなる箇所は、溺れる原因に直結します。保護者は事前に棒などで気になる箇所を探り、危険がないことを確認してから子どもを川にいれましょう。
河川での採取は違法になる?知っておきたい基本ルール
ガサガサや川遊びする際は、生き物を含めた自然環境に留意することが重要です。生き物や植物の乱獲は絶対に避けてください。また、法律にしばられている魚種も存在します。ガサガサで捕まえやすいが、違法となる可能性のある魚種は以下のとおりです。
- メダカ:地域によっては保護対象となっている場合有
- ブラックバス:外来生物法で生きたままのもち帰り・飼育は違法
- アユ:漁業権対象のため遊漁券があればOK、無許可は違法
ルールが複雑に感じるかもしれませんが、ガサガサ禁止区域や持ち帰れない魚種は多くありません。目的の小川が国立公園内の池や川などに指定されていないかは事前に確認すると安心です。捕まえられる魚やガサガサできる場所の確認は、以下の水産庁ホームページで調べてみてください。
»水産庁HP(外部リンク)
【最強】ペットボトル仕掛けで生き物を捕まえる方法

2Lペットボトルと駄菓子の「よっちゃんイカ」、丈夫なひもがあればペットボトルの仕掛けが作れます。長期間放置(1日以下推奨)の仕掛けの放置やゴミの持ち帰りマナーが留意点です。予想以上にとれる場合もあるため、持ち帰るのは最小限の生き物数にしてください。ペットボトルの仕掛けの作り方と使い方を解説します。
- ペットボトル仕掛けの制作に必要な道具一覧
- ペットボトル仕掛けの制作方法を写真つきで解説
- ペットボトル仕掛けの使い方を現地の写真つきで解説
- ペットボトル仕掛けで捕まえた生き物を川と池にわけて紹介
ペットボトル仕掛けの制作に必要な道具一覧
ペットボトル仕掛けの制作に必要な道具を表にしてまとめます。
| 道具名 | 用途 | 推奨ポイント |
|---|---|---|
| ?ペットボトル(2L程度)必須 | 仕掛けの本体 | 透明で丈夫なものが良い炭酸用推奨 |
| ✂️カッター/ハサミ必須 | ペットボトルの切断 | 安全に作業できるものを選ぶ大人と一緒に |
| ?キリ推奨 | 穴あけ | 紐を通す穴や水抜き穴を開けるのに使用 |
| ?紐必須 | 仕掛けの固定/回収 | 流されないように固定する長めに用意 |
ペットボトル仕掛けの制作方法を写真つきで解説
ペットボトル仕掛けの制作方法を解説します。

2Lのペットボトルを用意し、飲み口部分をハサミなどで切り離します。斜めのテーパーがおわる部分を目安に切り離すのがコツです。どこで切っても完成はするため、あまり深く考えずに切ってしまいましょう。

飲み口部分を切り離したら、飲み口部分をペットボトルの底に向けて挿入します。

しっかり入ることを確認したら、1度飲み口部分を外してください。ひもを結ぶ穴をあける作業に移ります。

キリやハサミ、カッターを使ってヒモが通る程度の小さな穴を開けてください。写真のようにバツ印をいれたほうが工作しやすくなります。穴でなくても、ヒモが通る大きさの切れ込みだけでも問題ありません。

ヒモをペットボトルに通したら、飲み口部分を逆さまに挿入して完成です。完成形の形状は、生き物がペットボトル仕掛けに入るとでていきにくい仕組みになっています。ペットボトルの中にエサとして「よっちゃんイカ」をいれ、数時間〜1日程度放置するだけで魚やエビが捕まえられます。
よっちゃんイカをエサに紹介した理由は、においが強くて安価、簡単に手に入るからです。サバの切り身やミミズ、アクアリウムに使うエサも使えます。においが強く、生き物が食べられる自然由来のエサなら問題ありません。
ペットボトル仕掛けの使い方を現地の写真つきで解説

ペットボトル仕掛けの使い方を、私が以前から気になっていたため池で実践します。もちろん禁止区域ではありません。ひもを結びやすいオーバーハングした木がある箇所にペットボトル仕掛けを沈めました。1日たってから回収すると…

モツゴが4匹入っていました。きれいだったため、小さなモツゴを1匹だけもち帰って飼育することに。

ドジョウ1匹とヨシノボリ1匹、ミナミヌマエビ3匹の水槽ですが、お互いに干渉しない様子に一安心。皆が穏やかな性格だったおかげで、すんなり水槽を彩ってくれる存在になってくれました。すえながく、大事に飼育します。
ペットボトル仕掛けで捕まえた生き物を川と池にわけて紹介
ペットボトル仕掛けは、多種多様な生き物が入ります。川と池にわけて、捕まえられる生き物は以下のとおりです。
| 生息地 | 生き物 |
|---|---|
| ?️川 | ドジョウ ヨシノボリ アブラハヤ |
| ?池 | モツゴ ギンブナ タナゴ |
| ?どちらにも生息 | ザリガニ スジエビ ミナミヌマエビ 水生昆虫 |
⚠️ 法律上、もち帰りが可能な種類のみを紹介しています
ガサガサを楽しみながらアクアリウムを豊かにしよう

ガサガサは簡単な道具で始められる趣味です。捕まえた生き物を飼育したり、小魚やエビ、水生昆虫を子どもといっしょに観察したりする楽しみ方もできます。安全と環境に配慮し、ルールを守りながらガサガサを満喫しましょう。捕まえた生き物の飼育方法や水槽へお迎えするのに必要な知識、自分にとって最適な水槽選びは以下のリンクを参考にしてください。




